やっぱり全仏はナダルの庭だった

バボラ rpmブラスト

2020全仏オープン優勝は女子がシフィオンテクで男子がナダルでした。ポーランドの新鋭19歳シフィオンテクあっさりと優勝してしまいました。トーナメントを通じてたった28ゲームしか失わず。1988年にグラフが優勝した時から最小ゲーム数だそうです。またセットを落とさなかったのは2007年のエナン以来、19歳での優勝は1992年のモニカセレス以来最年少と記録尽くめの全仏優勝でした。19歳での優勝はファンであるナダルと同じ。今後まだまだ成長して強くなりそうです。

そして男子優勝は前評判を裏切りやっぱり全仏はナダルでした!まず開催時期が例年と違い寒い秋だったこと、ボールが変わったこと、そして全仏センターコートのフィリップシャトリエは屋根を閉めて決勝を行うことからボールが重くスピンがかかりづらく跳ねないことからジョコビッチ有利と言われてました。決勝までの戦いを見てもいつものようなナダルらしいプレーが見れなく、今回は厳しいのではないかと思っていました。しかしふたを開けてみればナダルの圧勝。第1セットはなんと6-0!ベーグルを焼きました。第3セットに入りいつもの調子を取り戻したジョコビッチでしたが、ナダルの深くて重い球に苦戦。耐えきれずドロップショットに頼るものの、ナダルのフットワークが勝り、最後はナダルがストレートで完勝しました。全仏13勝目!グランドスラムタイトルはフェデラーの20に並びました。おめでとうナダル!やっぱりローランギャロスはあなたの庭でした。

それにしてもこのふたりのバトルは別格ですね。通算56回の対戦でボールを予測しすぎていてなかなかポイントが決まらない。スマッシュさえも。フィジカルあってのディフェンスだと思いますが、予測力が超越しているのは言うまでもありません。今後もライバルとして歴史を刻んでいくことでしょう!

そのナダルが使用するストリングがバボラのフラッグシップ「RPMブラスト」です。ノイオンでも使用ユーザーが多く、ポリエステルストリングのスタンダードと言っても過言ではありません。ルキシロンのアルパワーと比較されることが多いです。しっかりストロークが打てる方にとっては柔らかく感じます。アルパワーのように面全体がたわむのではなく点がたわむ感触があります。スピンはコーティングによってストリング表面が滑りやすくなりスナップバックでスピンがかかるようです。断面が8角形ですがそこまで角がカクカクしている感じはしないです。バボラ RPMブラストは何かに特化して優れているストリングではなく、バランスがとれていてプレイヤビリティ=使いやすさに焦点を合わせていると言えます。いちど他のストリングに浮気してもバボラ RPMブラストに戻ってくるケースが多いのも特徴です。ちなみにナダルは135の極太ゲージを使っています。よくあんなにスピンかかると感心してしまいます。普通の方でしたら125をベースに飛びすぎ、ホールド感が欲しい方は130、反発が欲しい方、スピンをもっとかけたい方は120をチョイスしてみてください。